糖尿病と心の療法

ホームにもどる

 新刊情報  療養三十五年の教訓
       (平成12年10月発刊)

 糖尿病と心の療法

  高 橋 高

 幸せな家庭を、だれもが望んでいる。
 でも多くの人々が家庭に幸せを求めながら
 得られないことがあるのはなぜだろうか。
 もし、あなたがその一人なら、
 家族の幸せのために何をしてきたかを
 自分に問いかけてみよう。
 幸せは、ひとりでに訪れるものではない。
 家庭に幸せをもたらすために
 私たちのできることを考えてみたい
――

 医療技術の著しい向上発展する中でも治療法で最も遅れているのが心の療法です。

 これは患者自身の自覚と周囲の協力が必要な問題で、病気を克服する気力と仲間の暖かい心使いで改善していかねばならず、これの実践記録が「糖尿病と心の療法」です。

 E-mail  takatetu3@ybb.ne.jp

           本の購入方法

 巻頭文:主治医から読者へのメッセ−ジ


 近年、医療の立場において心の療法について、さかんに言われる様になりました。

 最先端の医療を受けても患者本人の幸わせや満足感とは、必ずしも一致しないことがあるからではないでしょうか。

 糖尿病と言えば生活習慣全体が治療に関わっており、時には涙ぐましい努力が強られます。血糖コントロ−ルが悪くなれば、主治医から「この儘ではいけません」と叱られます。

 然し、患者は好きな食べ物や心労を癒すお酒やタバコを禁じられ、厳格な食事療法と運動を強制され、かえってストレスを溜めかねません。いろいろな事情もそれぞれあるでしょうが、もしかしたら一番悩んでいるのは患者本人なのかも知れません。

 今、医師に求められているのは患者の心の状態に目を向け、患者と一緒にどうしたら良い治療が出来るのかを考える姿勢だと思います。

 私が高橋さんの主治医となり初めて病室を訪れた時、入院中の医療法について話をしましたが、「どうしたらよいですか」ではなく、「私は自己管理をこの様にやっておりました、これを基本にして下さい」と言われました。

 こう言う希望を患者本人に言われたことはなく、その時は戸惑いを感じましたが、言われて気が付いたことは患者が本当に医療に満足することは、医師に気兼ねして何でも言いなりになる必要はなく、疑問や不安を率直に言い医師はそれに応える、こう言うやり取りの中でより深い信頼関係が築かれていくのだと思います。

 この本で高橋さんが敢えて専門的な糖尿病の話を書いておられるのは、患者自身がもっと自分の病気について詳しく知り、医師と対等に自分の治療に参加すべきと考えているからだと思います。

 そのために糖尿病に関わる一般に販売されている本のみに留まらず、医療専門書や医学文献などを読み自己学習に務めておられます。

 今、高橋さんは糖尿病に生活を制約されていると嘆くのではなく、自分の体験を書くことで心を癒す充実した毎日を過ごしておられます。

 糖尿病を受け入れた上で自分らしい生き方を見つけること、高橋さんの信念である糖尿病を友として根気よく頑張ることです。

そのためにも他の糖尿病患者が何を考え、何を悩み、どの様にして病気と対面しているのかを知ることは、とても大切なことで多くの糖尿病患者と心のつながりが出来ることを願っております。


    医大付属病院:内科医師  中屋敷 敦子
   

 療養三十五年の教訓

  糖尿病と心の療法

  目   次 

第一章 診断と患者の心理
 一・一 病気の診断と治療の相互関係。
 一・二 医師と患者の信頼関係。 
 一・三 正確な情報の交換が信頼の基本。
 一・四 自然治癒力と心と言葉の医療。
 一・五 医の倫理は医療の根幹をなす。
 一・六 信頼を失墜させる医師会の姿勢。

第二章 悩める患者の心の療法
 二・一 世界的に増加している糖尿病患者。
 二・二 糖尿病は遺伝する病気なのか。
 二・三 成人病が生活習慣病に変わる理由。
 二・四 生命の躍動に勝る療法はなし。
 二・五 医師の医療知識と人間性の功罪。
 二・六 出会ったすばらしい医師の方々。
 二・七 あなたが糖尿病に罹ったら。
 二・八 全身糖尿病でも生きている喜び。
 二・九 書くことで癒される心の療法。

第三章 自分に適した食事療法
 三・一 戦後の困窮から脱出した食料事情。
 三・二 適正な食事療法は生活姿勢による。
 三・三 病院によって大きく異なる糖尿病食。
 三・四 自分で学習した腎症の食事療法。
 三・五 既説の食事療法にも大きな誤りあり。
 三・六 今こそ見直されるべき日本食の良さ。
 


第四章 病状に適した運動療法 
 四・一 運動不足は現代社会の悪弊。 
 四・二 歩く快感を知るのも健康の秘訣。
 四・三 糖尿病患者の運動療法について。
 四・四 自分に適した運動療法の実践。
 四・五 病院によって運動療法が異なる理由。
 四・六 運動療法も活用を誤まれば逆効果。

第五章 進歩著しい薬物療法
 五・一 インスリンの開発とその進歩。
 五・二 ヒトインスリンの種類とその使用方法。
 五・三 ヒトインスリンの導入と血糖管理図。
 五・四 インスリンの強化療法の臨床例。
 五・五 私の強化インスリン療法への移行。
 五・六 持続皮下注入療法の今後の展望。
 五・七 糖尿病患者の経口内服薬の副作用。
 五・八 低血糖昏睡と高血糖昏睡の違い。
 五・九 糖尿病患者に重い医療費と
     医療制度の改革。

第六章 合併症の恐さと心の苦悩
 六・一 合併症の発生の原因と仕組み。
 六・二 大血管障害の発生の種類と仕組み。
 六・三 三大合併症発生の教育指導の誤り。
 六・四 体幹機能を阻害する神経障害。
 六・五 末梢神経障害による足の病変。
 六・六 自律神経障害は多岐にわたる障害。
 六・七 硝子体出血と網膜症の病変。
 六・八 糖尿病性腎症と人工透析の種類。

第七章 東洋医薬と生薬の理念
 七・一 現代医学の基本理念と東洋医学の違い。
 七・二 インド医学の薬草薬石の効能とは。
 七・三 中国医学と漢方療法の効果とは。
 七・四 水と塩分での糖尿病療法の真偽。
 七・五 巷に氾濫している民間療法への疑問。
 七・六 糖尿病は治ると教宣する本の真意。
 

ホームにもどる