著者からのメッセ−ジ

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「糖尿病を友として」「糖尿病と心の療法」の 

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  糖尿病と心の療法  著者 高 橋 高

1,知って得し知らずに損する医療制度

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高橋です暫くご無沙汰致しておりました。

長文になりましたが関心の在る方は、ぜし最後までお読み下さい。

5月28日に『糖尿病治療はあなたが主治医です』を投稿いたしましたが、その後、皆さんの関心が医療問題に集まり大きな効果がありました。特にj多くの方々には積極的に発言をして頂きましたが、その他の方々も『採長補短』と受け止めて、各メールを見ておられたと思います。 

現在、皆さんが抱えている医療制度について、いろいろと体験を通して意見が出ておりますが、医療費=医療保険を含めた医療制度について、私が体験して来た医療制度の実態を紹介しようと思い、原稿を書いておりましたが他のことで時間を費やして、草稿箱に保管した侭になっており
ました。

投稿してから一ヶ月も経過しておりますので、今さらメールを送ってもタイングが悪いと思いながらも、放置しておくことは会員の皆さんに対して損失を与えることになりますので、送信いたすことにしました。これは『知って得し知らずに損する』ことに繋がる医療制度の根幹ですので、、もう一度自分の病状について正当な医療制度を受けているか、、確認なさるとよいのではと思います。

 1)最初に起きた出来事は1991年3月に大学病院に入院中に、担当医(助手)の医療過誤で高血糖昏睡に陥り生命の危機を招きましたが、叢生後に特別処置室から個室に移され約1ヶ月おりました。ドアには
 【面会謝絶】の札が1週間下がっていたそうです。(家内の談話から)

後日病棟婦長からレセプトを渡されて唖然としました。1日5.500円の個室料(約一ヶ月分15万円)が請求されております。このことについて婦長に問い正すと特別処置室から移動する時に、「個室に入りますか?」と聞いた時に、私が「はい」と答えておりますので患者の意思と判断したそうです。

 この時に主治医((助教授)が調停に入り、事務局と折衝してくださいましたが、前例を作ることは好ましいことではないので、患者の要求を受け入れることは出来ませんと拒否され、納得できぬまま不本意にも全額支払ました。当時は医療情報も少なく相談できる人もおりませんでした。その後、医療制度について調べて見ました。

 厚生労働省のHP<http://www4.ocn.ne.jp/~yo24680/no18.html>
 【特定医療費】…差額ベット代って?・・・・・・3。救急患者や手術後など、治療上の必要から入った場合は、請求できない。・・・と明記されております。この規約は当時すでに設定されておりましたので、私は大学病院に医療ミスの否定と言い差額ベット代の請求と言い、いいように扱れた訳です。これは「無知は身を滅ぼす」の典型的な例だと思います。

2)次は『障害年金』の受給制度です。私達DMは一般的な知識として下肢を切断したり失明した場合や、末期的腎症で人工透析を行なっている場合は、身体障害者の認定を受けることが出来ることは存知ていると思います。然し、障害年金が支給される制度については余り知らないことではないかと思います。

 私が硝子体出血で2度目の入院をした時、再手術の予定が決まり失明の危機を予測される状態で、精神的に落ち込んでいる時に、同室の患者に市役所の医療福祉関係に携わっている方がおられ、身体障害者の認定制度と特典についてお話を聞きました。これは医療に拘る人達でも完全に把握されてはおられないと思います。

手術後に視力が極端に低下し、左目は(0.04)右目は(0.08)よりありません。病院のカウンセラーに相談したところ、「治療中は視力の回復の可能性があるので、身体障害の認定はされないでしょう」と言われました。その
時に『障害年金』のお話が出て非常に興味が湧いて来ました。

 早速、主治医(助教授)に相談いたしますと、「糖尿病性網膜症では完全に失明しない限り、身体障害の認定を受けることは出来ないが、貴方の末梢神経障害は、体幹機能を著しく阻害しており回復の可能性はないので、『障害年金』を受給出来る資格があります。ご希望であれば上申書を書いて上げますと、思いも掛けぬ返答がありました

 厚生労働省のHP『障害年金制度について』
  <http://isweb7.infoseek.co.jp/diary/hasepyon/nenkin.htm>
 
 【事後重症】・・・・・障害認定日に比較的軽い障害のため、障害年金を受けるられなかった人が、その後65才までに障害の程度が重くなり、国民年金別表1級・2級(厚生・共済年金は3級も含む)の障害程度に該当するようになったときは、申請すれば障害年金を支給されます。

 身体障害者手帳の障害等級と障害年金の等級は一致しません。例えば、視力障害で身体障害者手帳が支給されない程度の0.6ぐらいで、軽作業しか出来ないとか、労働に制限のある人は3級の障害年金に該当する場合があります。身体障害者手帳で1級・2級の場合は障害年金1級。3級の場合は2級に該当するのが通常です。

 【その他の知っておきたいこと】…・・・事後重症による申請はすみやかに、、事後重症による障害年金の支給は申請の翌月からです。障害等級に該当していても申請が遅れると、それだけ支給が遅れ不利になります。、

 上申書を提出したのは平成4年で、1ヶ月後位で県庁の関係課から『障害年金』の支給の連絡が来ました。それから丸2年間、障害年金を受給しましたが、その高額に改めて驚きを感じました。これは給与所得とは関係なく課税対象外ですので、入退院の繰り返しと毎月の医療費で困窮している家計にとっては天雨の恵みでした。

「知って得する」の体験記です。障害年金は老齢年金が支給開始されますと二者択一になります。本人の希望する方を選択しますが、私の場合は老齢年金の方が高額ですので、選択に迷うことはありませんでしたが、国民年金の少ない方で障害年金が多い方もおられます。この場合は障害年金を受給した方が得です。

3)3件目は『身体障害者』の認定と特典です。これも障害年金と同様に患者から請求しなければ認定されません。主治医が積極的にアドバイスして上申してはくれません。又、上申書である診断書などの書類を書かれる医師は指定されておりますので、自分の主治医が指定医であるかを確認する必要があります。

もし指定医でない場合は主治医から指定医に依頼します。

 私の場合は、59才で退職しましたので60才で老齢年金を受給する迄の1年間は、障害年金を受給しておりましたが、医療費の支払いは2割と跳ね上がり、高額医療費の支払い限度額は在職中は5.000円で、過払い分は健保組合から3ヶ月後に還付金として返還されてきました。退職後はこの高額医療費の限度額は63.600円となりました。  

 60才で障害年金が受給中止になり、更に高額医療費を支払う状態になると、さすがに私も深刻になりカウンセラーに相談しました。身体障害者手帳の3級以上の交付を受けると、医療費は全額無料になることを知り、身体障害の等級基準を戴き自分の病状と照合して見ますと、3級の適用欄に「神経系統の機能に障害があり、軽易な労働以外の労務に服することができないもの」と言う項目があり、これが現在の私の末梢神経障害の病状に適合していることを確認し、新しく代わった主治医(講師)に相談いたしました。

 意外なことに主治医は「現状の末梢神経障害では身体障害者の申請はできない」と返答され、私は聞き間違いでまないかと思い再度質問しましたが返答は変わらず、そこで2年前に前任の主治医(助教授)に「障害年金」受給の申請がされているのに、なぜ今回は否定されるのか原因について釈明を求めました。

主治医は即答せずに検討して返事いたしますと、責任を回避するような印象を受けたままで退室しました。その後2ヶ月を経過して主治医から提出された診断書の病名は「四肢遠位部筋力低下」となっており、この病状名で申請が通るのか不安がつのりました。

 一ヶ月後に身体障害者手帳が交付されました『第1種3級』です。傷病名は『糖尿病性末梢神経障害による、体幹機能障害』です。これは主治医が申請できないと否定された病名です。今回のことを考察すると医師の判断には個人的に大きな隔たりがあり、患者が受益できることが平等ではないと言うことです。現在の病状が私と同様な症状の方は、下記のHPで確認して見ては如何ですか。
 【身体障害者等級表】<http://www.dentsu-kyosai.or.jp/syougai3.htm>
このHPは見難いですので邦題で他を検索して見ては如何ですか?

4) 最後に『身体障害者の特典』です。
【税金の控除基準】<http://www.city.komoro.nagano.jp/fukusi/1501.html>
       <http://www.city.komoro.nagano.jp/fukusi/1502.html>
 公的には所得税や住民税(県民税・市町村民税)は大幅に軽減します。3級ですとJRや飛行機の料金が本人と同伴者は半額になります。高速道路の料金も半額ですが、タクシーで高速に乗り入れると割引料金は適用されません。
 障害者が運転していても福祉事務所などで交付される割引証が必要です障害者以外が運転している場合は、家族やボランテアを含めて1台を登録しておく必要があります。登録をしていない車ば障害者が同乗していても、割引は適用されないことを知っておくことです。尚、タクシーは1割の割引です。障害の種類や等級によっても対象が異なりますの注意が必要です。

 こfれは自冶体でかなり違いますが、私の居住する市では『心身障害者扶助料』が支給されます。身体障害者手帳の1級〜3級と、療育手帳ABCの6項目に該当する方は、月額6.500円が半年毎に集約されて支給されます。身障者4級〜6級でも月額3.400円支給されます。人工透析通院費の助成など広範囲に該当するように運用されております。更に住宅改善費や身体機能の障害を補う装具類の交付もあります。

これは介護保険の運用にも適用されます。

 身体障害者手帳の交付を受けることで、このような大きな特典が与えられます。糖尿病は多くの合併症を発症しますので、病状の進行状況によっては『障害年金』や『身体障害者』の認定を受けることが出来ます。自分の病状をしっかり把握し該当するものがありましたら、取り敢えずカウンセラーに相談することです。助言を戴いてから主治医に要請する方が得策と思います。

 これは特典ではありませんが知っておくと戸惑わずに済みます。国民保険を使用している場合通常は68才で老人保険に切り替わりますが、身体障害者手帳を交付されますと65才で老人保険に切り替わります。それ迄は医療費は病院の窓口で支払う必要がありませんでしたが、老人保険になると窓口で老人医療費の分を仮払いしなければなりません。その時に『福祉給付金支払証明書』に病院名と金額を記載して貰い、3ヶ月毎に市町村の担当課へ提出しますと、翌月に全額返還されて来ます。
 
 『医療費の通知』は3ヶ月毎に来ます。私の場合は糖尿病のインスリンや注射器などを含めた指導料に、その他の治療薬(現在7種類)を含めますと、総合病院で月額83.000円くらいで、更に近隣の病院での投薬(5種類)が月2回で14.000円位ですので、合計しますと約10万円になります。

国民保険の3割負担を適用しますと、毎月33.000円前後の支払になります。入院しますと検査にもよりますが支払いは数十万にもなります。身体障害者の対象にならないことが最善ですが、もし合併症により身体障害者の適用を受けることが出来るのに、知らずにおりますと大きな損失になります。、

  【知って得し知らずに損する】ことを肝に銘じることです。 

E-mail  takatetu3@ybb.ne.jp
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  糖尿病と心の療法  著者 高 橋 高
   

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