著者からのメッセ−ジ

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5,自律神経障害による起立性低血圧について

 大学病院前主治医へ

 実は、今日メールを送信いたしましたのは、私の今後の医療方針について現状の主治医の遣り方に疑問を感じております。今迄にも何度も話し合いましたが納得できず、不協和音が増幅して行くばかりです。実状を少し詳細に書き込みいたしたいと思いますので、先生の率直なご意見をお聞かせいただきたいと存知ます。

 昨年5月に半月位の間に3度、夜間にトイレまで(ベットから7m位)歩いて行って突然、眩暈を起して卒倒しました。このようなことは過去にも何度かあり、ベットから起きて直ぐに行動を起さないように注意をしておりますが、必ずしも完璧に実行している訳ではありませんので、患者の不注意だと言われれば返す言葉もありません。

 5月末の診療日に主治医に状況報告をし、精密検査を要請し入院いたしましたが、検査した項目はMRI・MRA・頚部レントゲンとポータブル心電図に血圧測定でしたが、何れの検査に於いても異常は見られず、現状以上の治療方針はないと診断されました。

 その後、半月位してベットから起き上がって動きますと、激しい眩暈に襲われその場に卒倒し打ち処が悪かったのかその侭体が動かず、家内(寝室は別部屋)に連絡することも出来ず可也長い時間じっとしておりました。朝方家内が起きて私の異常に気が付き、救急車を呼びましたが搬送された隣の病院で、レントゲン写真を撮り左大腿部骨折と判明。

 その後については以前にメール送信(大腿部骨折の件)しておりますので省略いたします。只、この時も主治医は医療方針を再検討するこなく、『今後は一切室内でも車椅子で移動するように』と忠告を受けましたが、成形外科の担当医は『少しでも歩かなければ筋萎縮を起し、体力が減退して行き寝たきりになってしまう』と苦言。内科医と成形外科医がこのような極端に異なる診断をされて、一番困惑するのは患者であることを忘れた論議です。

 今年に入り立ち眩みや眩暈が頻繁に起り、同時に後頭部の痛みと共に息切れ胸痛が起りますので、5月に主治医にこの状態を放置していてよいのかと質問し、もう1度精密検査をして欲しいと要望し、何とか納得していただき入院しましたが、検査項目は前回と同じで新しい症状の発見はありませんでした。私も医療の限界を感じ1週間で退院いたしました。

 その後外来診療で血圧治療薬の”リズミック錠10mg”2錠限度が、今春から4錠まで出せるようになったので朝・昼・夕・就寝前の4回服用するようになりました。暫くは症状が改善されたかに感じたのは2〜3ヶ月で、、現在は眩暈の発生頻度は1日に何回も起り、立ち眩みは椅子から立ち上がるだけでも起こります。それに伴って頭痛と共に息切れや胸痛が起っております。

 3日前に朝方ベットから起きて暫く安静に保ち、大丈夫と思ってベット横の机の椅子に移動しようとしましたら、体が動かず椅子に持たれるようにして倒れ込み、椅子だけが移動してその場に倒れ込んでしまいました。その日は1日頭痛と胸痛に悩まされました。来週の水曜日(22日)が月例の診療日ですので、三度目の精密検査を要請しるつもりですが、主治医が承諾するかしても前回と同じ検査であれば、意味のない検査になります。

 ここで思い切って病院を変えて別の医師に、検査を委ねる必要があるのではと私は思っております。大学病院と民間の総合病院では設備の違いから、検査項目が大きく異なります。私の病状について主治医も色々と勉強なさっておられますが、決め手になる医療方針を見出すことが出来ずに難渋しております。大学病院へ戻るとすればそれなりの手続が必要でしょうし、紹介状も必要だと存知ますので、先生からご推奨できる医師を紹介して頂きたいと思います。

 22日の診療日に間に合えば当日、主治医と話し合い了解を得たいと思います。転院したからと言って直ぐに改善される問題でないことは十分承知いたしております。大学病院の検査結果が現在の病院と同じであれば、また復院も有り得と思いますが、できれば私が信頼出来る医師であって欲しいと存知ます。

 このことをお含みおきまして先生のご見解をお聞きいたしたいと思いますので、宜しくお願いたします。長々と要領を得ない文章になりましたことをお詫び致します。

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★前主治医からの返信

 入院検査を何度しても、高橋さんの眩暈の原因が、画像診断では異常なしとされて見つからないのは、自律神経障害による血圧調節の異常(機能的問題)であるからだと推測します。この起立性低血圧の治療については、総合病院での治療がスタンダードだと思います。しかし、効果が十分でないこと、現代の医学の限界とするには、大学教授の専門家としての意見を聞くべきだと思います。

 今回の転院は、そういう意味で高橋さんにとって最も良い選択だと思います。しかし、大学病院での治療が高橋さんの期待に完璧に応えてくれない場合も、想定しておかなければいけないと思います。高橋さんの病歴を考えると、今まで足壊疽による切断や失明などの危機を免れてきたことが奇跡的で、糖尿病の合併症はゆるやかでも確実に進行してしまうものだということが現実だからです。

 いずれにしても困難な道を歩まれていると心中をお察しします。しかし私には、未経験なこと故、人が老いを受け入れてゆくこと、病気を抱えてゆくことの苦悩はわかりません。こんな私の意見がどれだけ参考になるかわかりませんが、これで返事とさせていただきます。

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 総合病院主治医へ

 その後も色々と治療上の問題が発生しており、昨日の受診で結論をだしましたのでご報告いたします。今後は全面的に総合病院に復院いたすことになりました。それぞれ各科(泌尿器科・内分泌科・神経内科)から、検査内容と依頼書を書いていただきましたので、改めて送付させていただきます。転移の経緯については明記していないと存知ますので、私の方から若干説明させていただきます。

 入院中に起立性低血圧の治療薬『フロリネス錠』1錠(夕食後服用)が投与されました。然し、この時に担当医からは副作用についての説明は一切ありませんでした。薬局からの処方箋の説明にも、「この薬はミネラルを調整しているホルモンを補う作用があります」と、記載されているだけでした。

 入院中には時々立ち眩みが発症したり、起立時に急激な血圧低下はありましたが、大きなトラブルの発生もない状態でしたので、年末27日に退院(24ケ日入院)いたしました。只、体重が急激に増加しており入院時44kでしたが、退院時には48kになっており1ヶ月で4kも増加したことに驚きましたが、この時も担当医師からは何の説明も受けておりません。

 その当時は泌尿器科の件が解明さておりませんでしたので、総合病院への復院は考えておりませんでした。退院後から下肢の浮腫みが見られるようになり、日々を経る毎に状況が酷くなって行きます。1月26日が最初の診療日ですので前日体重測定をしますと、52kと入院時から8kの増加は異常と認識しておりました。

 診療は主治医教授は所用で不在で代診の医師でしたが、下肢の浮腫みを見せて「体重が短期間で異常に増量している」と報告しますと、「水分の取り過ぎと運動不足が原因ですので、治療法としては水分を減らす事と出来るだけ歩いて下さい」との指示。これには納得できませんでしたが、、代診医師からはそれ以上の指示はありません。

 その後、病状を色々とインターネットで調べて見ますと、深部血管血栓の症状に酷似しておりますので、HPから大阪の国立循環器センターへ直接電話をして病状を伝えますと、「色々な要因がありそうなので至急、大学病院で専門医の診療を受けて下さい」と指導がありました。直ぐに大学病院へ電話を入れて2月2日(月)の予約を取りました。

 当日、直接循環器科へ行きましたが、診察した医師は下肢の状況を診て、腎臓内科へカルテを回しました。腎臓内科では直ぐに胸部レントゲンに採血・採尿をされました。その結果は「血液や尿からは腎臓障害の傾向は全くなく、只、左肺の下部に多くの水が溜まっているので、神経内科で診て貰って下さい」とのこと。

 今度は神経内科です。幸いに主治医教授が外来診療を行なっておりましたので、緊急に割り込みを入れて診てもらいましたが、症状を診て「あ〜これは今回投与した『フロリネス錠』の副作用で、体内の水分の流れが悪くなり下肢に溜まり浮腫みが発症するので、腎臓障害とよく間違われる」

 「どちらにしても起立性低血圧が解消されないか、多少の浮腫みを我慢するか、量を調整して両方の治療に効果を得るかだね」と診断。原因が分か分かれば現在の教授の外来診療は2〜3ヶ月に1度で、それも代診になることが多いとのことです。その代診が今回の病状に的確な診断もすることが出来ないようでは信頼できません。

 教授にその旨直言しましたが笑っておられました。私の方から「総合病院へ戻りたいのですが」と提言しますと、「その方が良いですよ」と快諾してくださり、直ぐに状況説明書を書いて下さいました。ところが、その日の夕方に澤田医師から電話が入り、「フロリネス錠は前回26日の受診の時に投与を中止しております。教授はこのことを知りませんので量の調整のお話をされたようですが、もう1ヶ月薬なしの状況を診させて下さい」とのことでした。

 その後浮腫みは急速に引いて行きましたが、同時に体重も減って行き現在は46kと6k減です。そこへ18日の夜半に突然眩暈が再発して卒倒しました。この時は大事に至りませんでしたがそれ以降は症状は出ておりません。日中においても立ち眩みの兆候は全くありませんので、小康状態なのか、病状が好転したのかは、今後の経過観察にあると思います。

 予定の23日に受診してきました。診療医は担当医師で下肢の症状を診て「まだ完全に腫れは引いていないが、眩暈を起こしておられると完全に薬を中止するのも問題があるかも知れませんね。元の病院へ戻られるようですが主治医と良くご相談なさって治療方針を決めて下さい」と、見解書を書いて下さいました。

 薬(フロリネス錠除く)は28日分大学病院から投与されましたので、3月22日に貴院に予約をしました。これから1ヶ月「フロリネス錠」なしで立ち眩みや眩暈の発症状況をフローして置きます。血糖値は最近は150位が平均値ですので若干高目ですが、逆に低血糖症状が激減しております。

 長文の書き込みになりご多忙な中、真にもし訳ございませんでした。11月以降の管理図は持参いたします。今後、またご迷惑をお掛けすることになりますが、宜しくお願いいたします。


E-mail  takatetu3@ybb.ne.jp
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  糖尿病と心の療法  著者 高 橋 高


   

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