デビ夫人御用達喫茶店?
田んぼのど真ん中にあるバブリー店

 愛知県郊外の喫茶店の中にはファミレス顔負けの大型店が多い。それもコンクリート打ちっ放しのバブリーなデザインの店が田んぼのど真ん中に建っていたりする。
 今回、紹介する江南市の『貴賓館倶楽部』は洋館をイメージさせるこれまたバブリーな喫茶店。ご多分にもれず店のすぐ隣には畑がある。が、付近の住民はこのミスマッチな光景に別段驚くこともなく、むしろオバチャンたちは
「オシャレな喫茶店があるで行こか」と仲間同士で気軽に店にやってくる。
 店内は小さい部屋に分かれており、どの部屋も革張りのソファーや豪華なシャンデリアなどのインテリアで飾られ、まるで高級ホテルのカフェのような雰囲気。
 そんなバブリーな空間でオバチャンたちは
「不況でボーナスも出えせんのに毎日飲んで帰ってくるんだてぇ」などとダンナへの愚痴を延々と繰り広げる。また、中年のサラリーマンたちは
「吉野屋の牛丼が280円に値下がりしたって知っとる?」などとみみっちい話で盛り上がっている。
 外観が周辺の風景とミスマッチなら店内のゴージャスなインテリアも庶民感覚のお客(?)とミスマッチ。そんな話だったら自分の家でやれ!とツッコミたくなるが、名古屋人は自分の家に他人を招くのを嫌う傾向がある。だから自宅の茶の間のような感覚で喫茶店を利用するのだ。東海地方に喫茶店の数が多いのはそれが理由なのかもしれない。
(2001年7月8日)

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